はじめに
アスリートのみなさん、ここぞと言う時に結果を残せなかったり、プレッシャーに負けて本来の実力が発揮できなかった。そう言った経験はありませんか?このように壁にぶつかり落ち込んでしまった時は、なんで自分だけ…と思い悩んでしまいがちですが、こう言ったメンタ面の悩みは誰もが一度は経験することです。しかし、自分の現状を把握し、課題を解決するためのトレーニングを行うことができれば、心は強くなっていきます。技術や体力トレーニングと同じように継続的にトレーニングすることが必要です。今回は、アスリートにとってのメンタルトレーニングの重要性、また具体的な方法などを紹介していきます。スポーツだけではなく、ビジネスや日常の生活にも活かせる内容になってますので、参考にして頂けますと幸いです。
メンタルとは
メンタルの語源は、英語表記の「mental」で、意味は「心の持ちよう、精神面」を表します。そしてメンタルの強さ・弱さは、「心の状態」を表します。例えば、サッカーや野球の試合などで「ホームの方が勝率が高い」といったエピソードは良く聞く話しだと思います。これは、選手の心の状態が良いことが結果に結びついてる証拠なのです。つまり「メンタルトレーニング」は、今の自分の心の状態を把握し、いかに心を良い状態に保つことができるかのトレーニングなのです。
スポーツとメンタルトレーニングの関係性
プレッシャーに負けそうになったり、苦境に立たされた時でも、気持ちが焦ったり弱気になったりせずに済むためには、どうすれば良いでしょうか。まず言えるのは、「気合」や「根性」で解決するもんだいではないと言うことです。日本には体育会系と言う言葉があったり、厳しさこそ正義といったスパルタ風潮がまだまだ蔓延してます。強い言葉で追い込まれたり厳シイトレーニングに耐えているだけでは、プレッシャーには決して打ち勝てません。逆境の中でも自分の心をコントロールする方法を習得しなければ、メンタル強化には繋がらないのです。ただしその方法は、ピンチの時にだけ都合よく使える魔法の様なものではなく、毎日の鍛練があってこそここぞと言う場面で生きるもの。技術力や筋力を上げるために日々のトレーニングが重要なのと同様に、メンタルの強さもまた継続的なトレーニングをおこなってこそ養うことができます。
スポーツに活きるメンタルトレーニング法
瞑想
先日、全豪オープンを制した、大坂なおみ選手。その大阪なおみ選手も取り入れていたと言う瞑想。瞑想を習慣化することで心技体のバランスを整え、マインド (心) と身体をシンクロさせ、身体感覚を研ぎ澄ますことができます。鍛え上げた身体だけではハイパフォーマンスには繋がりません。瞑想に励むことでメタ認知力(気づく力)が上がり、自分の心の状況を感知することができます。その上で、今に集中し身体を心のバランスを整え、感情に支配されずにプレーすることができます。
結果だけを見ない
成功も失敗も同等に受け入れましょう。結果ではなく、そこに至るまでの自分の姿勢に意識をむけるようになれば、一歩引いた目で物事を冷静にとらえる事ができます。そこで、まずは恐怖心の根源である「結果」や「評価」から、目を背けてみてください。アスリートは常に結果を求められるものですが、そこに行くまでの過程にフォーカスすることがなによりも大事なことなのです。反省をすることはあっても、自分をダメ出しすることは決してしないでください。
自信を持つこと
最初は、空元気の様に嘘の自信でもかまいません。「私ならできる」「次はきっとうまくいく」「大丈夫」「最高」と言うように、ポジティブな言葉を自分自身に言い聞かすのです。言い聞かせてる内に、脳が嘘か本当かの判断ができなくなり、やがて本物の自信へと書き換えられていくのです。自信を持つことはネガティブな人にとっては難しいことに感じるかもしれませんが、最初は自信を持ったふりでかまわないので、これを習慣化させてください。大きな声を出したり、笑顔をキープすることもおすすめです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。イチロー選手や大坂なおみ選手など、一流のスポーツ選手が取り入れてることで、一般化されてきたメンタルトレーニングですが、筋力や技術アップのトレーニングに比べて、まだまだ伝わりきれてないことも事実です。メンタルの強い弱いは家庭環境などによってそれぞれ異なりますが、メンタルは鍛えることで強くすることが可能です。是非、この記事に書いてあることを前向きに取り組んでみてください。この記事が、あなたのパフォーマンスの追い風になれることを願っています。