思考力というのはどんなことをする上でも、成功に近づくで最も重要な要素のひとつです。
アスリートといえども、この思考力がついているかいないかによって、日々の練習や試合での結果が大きく変わってきます。
しかしこの思考力というのは、日常的な生活でどのように過ごしているかによって、力が身につくかどうか大きく変わってくるのはご存知でしょうか。
そこで今回は、日常生活でもできる思考力を身につけるための簡単な方法について解説しています。
この思考力を身につける方法を実践して、しっかりと考えて勝てる競技者になりましょう。
思考力を身につける方法
思考力を身につけるには一体どのようにすれば良いのでしょうか。
実際に思考力を身につける方法を解説する前に、日々の生活においてできるだけ思考力を落とさないための過ごし方について解説していきます。
デジタルから離れる
近年ではスマートフォンやパソコンが発達したことによって、欲しい情報というのをクリックやスワイプするだけで簡単に手に入れることができます。
しかしこの簡単に手に入れることができるというのが問題であり、インターネットの発達に問題の解決方法を全て移動してしまうと、自分の思考力に関して誤解が生じてしまい、ともすれば判断ミスをしやすい人間になってしまうのです。
動画プラットフォームニューロを創設したロニー・ザロム氏は、何か気になることや問題に関することを、全てググって解決していると自惚れやすい人間になると語っています。
なぜならあくまでもインターネットによる検索が物事を解決しているはずなのに、あたかも一瞬で問題を解決することができるため、脳は自分が優秀であると認識し判断に異様なまで自信をもってしまうからです。
そのため思考力を磨く上では、デジタルから離れて自分で考えるというプロセスが重要になります。
そもそも思考力とは
そもそも思考力というのは、今まで自分が得た経験や知識に基づいて、内省し結論を導き出すための能力のことを指します。
そのためテクノロジーをすぐに使って結論を得てしまうと、この自分が得た経験や知識というのがすっぽりと抜け落ちてしまい、すぐに結論を求めてしまう人になってしまいかねません。
自分でもすぐにググって答えを探した経験がある人も多いのではないでしょうか。
実はこういったプロセスは、脳の成長を止めてしまい思考力を磨く機会を失わせてしまいます。
思考力を身につけるためには、自分で経験や知識を得て、結論を導き出すための努力をしなければいけません。
思考力を磨くための簡単な方法
簡単に結論を得るためにテクノロジーを使ってしまうことは、自分の思考力を失わせてしまう結果に繋がりかねないことが分かったのではないでしょうか。
そこで普段から自分が困難に感じることや、疑問に感じることに出会った場合、一旦スマートフォンなどのテクノロジーから離れて、自分で結論を考えてみましょう。
例えば、カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授が、パソコンを開いて調べながら授業を受けていた人と、何も見ずに授業だけに集中していた人では、授業後に行ったテストで大きな違いが出たという研究結果を発表しています。
この研究では、何も見ずに授業だけに集中していた人の方が、テストでの回答率がよく理解度も高かったといった結果が出ており、テクノロジーから離れて思考することの重要性を明確に示しているでしょう。
このように日常的な生活の中で思考力を磨くには、自分で考えるという簡単な方法だけで達成することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
アスリートにとって思考力というのは、普段の練習の質や試合での結果を左右するものであり、できるだけ意図的に磨いておく必要があるものです。
もっとも思考力というのは、私たちが普段当たり前のように行っている検索や、すぐに結論を知るという行為によって、少しずつ退化していってしまいます。
逆にいうと、ほとんどのアスリートが思考力を意図的に磨くことができていないということであり、普段の生活から意識的に思考力を高める訓練をしていれば、明確な差をつけることが可能です。
練習や食事といった面は、情報が溢れる現代社会においてそこまで差をつけるのが難しくなってきています。
しかし思考力に着目しているアスリートはそこまでおらず、毎日日常的に思考力の練習を行っていれば、一年間通して大きな差をつけることができるでしょう。
こういった些細な差が最終的な試合での結果に繋がるかもしれません。
ぜひ思考力を磨くために、少しだけテクノロジーからあげるといったことをしてみてはいかがでしょうか。