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歴代オリンピックの費用はいくら?東京五輪の開催費用と比較してみよう

2021年4月7日

オリンピックを運営するためには、競技を開催する費用だけでなく、スタジアムの建設や交通インフラの整備、メディアや広告関連など、多岐に渡る費用がかかります。 度々ニュースなどで東京五輪の開催費用が話題に上がるのを目にする機会 […]


オリンピックを運営するためには、競技を開催する費用だけでなく、スタジアムの建設や交通インフラの整備、メディアや広告関連など、多岐に渡る費用がかかります。

度々ニュースなどで東京五輪の開催費用が話題に上がるのを目にする機会も多いですが、歴代のオリンピックと比較して、どれぐらいの違いがあるのでしょうか。

今回は歴代オリンピックや東京五輪の開催費用を紹介していきます。

東京五輪の開催費はどれぐらい?

東京五輪は延期の状態が続いているため、最終的な運営費の総額については明らかとなっていませんが、ニュースなどで度々「開催日の高額さ」が話題になっているのを見たことがある人も多いでしょう。

イギリスのオックスフォード大学の調査によると、東京五輪の費用は歴代の夏季大会の過去最高額を更新していると指摘されており、コロナ禍における大会延期による追加費用の影響も懸念されています。

また、年々オリンピックの運営費が増加傾向にある中で、開催地に経済的なメリットがあるのかという点も議論されています。

当初の運営費は3,000億円だった

当初、東京五輪は費用をかけないコンパクトな開催というのをテーマとして掲げていました。

競技会場や選手村を集約し、コンパクトな規模による開催を計画しており、開催費用の見積もりも3,000億程度と試算されていました。

しかし、現状では当初の6倍にもなる2兆円を超えるという見方もされており、新型コロナウイルスによる開催延期によって、総額3,000億円規模の追加経費が捻出されることも明らかになっています。

新国立競技場の建設費

東京五輪の費用関連で大きな話題を集めていたのが「新国立競技場」についてです。

2012年には世界的建築家のザハ氏による設計デザインが採用されており、当初の建設費の見積もりは1,300億円という計画になってしました。

しかし、計画が進められていく中でコストが膨れ上がっていき、最終的には当初の2倍近い2,500億円という建設費がかかることが判明し、ザハ案は白紙撤回されることになりました。

そして、代替案となる隅研吾氏による設計が行われ、最終的には1,530億円という建設費で完成に至ったという流れです。

歴代オリンピックの費用をチェック

では、歴代オリンピックの費用をチェックしてみましょう。

運営費の高い順番に紹介していきます。

開催都市運営費
ソチオリンピック2014500億ドル(約5兆円)
北京オリンピック2008430億ドル(約4兆3,000億円)
アテネオリンピック2004150億ドル(約1兆5,000億円)
リオデジャネイロオリンピック2016108億ドル(約1兆800億円)
ロンドンオリンピック2012104億ドル(約1兆400億円)

ソチ五輪については、交通や宿泊施設などのインフラコストが膨れ上がった結果、過去最高額になったようです。

また、直近の夏季2大会(ロンドン、リオ)の運営費を見てみると、約1兆円程度になっています。

新型コロナウイルスによる大会延期の影響を受けている東京五輪ではありますが、近年稀に見る”お金のかかった”オリンピックになることは間違いありません。

まとめ

歴代オリンピックの運営費や東京五輪の開催費用について紹介していきました。

直近の夏季大会と比較しても、東京五輪はそれらを上回る予算規模で開催される試算になっており、当初の「コンパクトな」オリンピックとは遠くかけ離れた印象があります。

新型コロナウイルによる大会延期の影響はもちろん、開催できたとしても無観客開催の可能性が高まっています。

選手や東京オリンピックの観戦を心待ちにしていた人には寂しいですが、ぜひともテレビの前から応援したいものです。

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