アスリートとして毎日を過ごしている中で、誰もが1度は短期決戦に望まなければいけないというタイミングが訪れます。
それはトーナメントであったり、今後の行く末を左右するであろう試合日程だったりと様々です。
短い期間で集中的に試合を行なう必要がある短期決戦では、どういったスポーツであっても緊張感漂うものであり、勝つ抜くためのしっかりとした準備というのが必要になります。
そこで今回の記事では、短期決戦を勝ち抜くための心構えや極意について解説し、実際のトップアスリートがどのように戦い抜いているのか詳しく解説するので、ぜひ参考にして下さい。
アスリートが短期決戦を勝ち抜くための心構えや極意
実際に厳しい短期決戦を勝ち抜くために知っておきたい、心構えや極意について詳しく解説していきます。
現実的な取り組みを心がける
シーズン途中の天王山となる日程や、トーナメントなど短期決戦の種類というのはそれぞれです。
しかしそれぞれのスポーツによっても異なりますが、短期決戦で重要なのは「勝利」するということです。
そのため常に現実的な取り組みを心がけるというのが、非常に重要になります。
アスリートの中にはそれぞれ理想としている戦い方や、目標としている試合の勝ち方などを頭に描いて、試合に臨むという方も多いのではないでしょうか。
確かに理想の戦い方や目標としている勝ち方を実践するというのは、今後のキャリアを考えた上でも重要なことになります。
しかトーナメントなどを中心とした短期決戦では、なによりも勝つことが最優先。
そのため自分のパフォーマンスを冷静に見極めて、現実的に取り組むことのできる戦い方を採用するのが重要です。
普段と同じ戦い方を意識する
どんなアスリートでも今後を左右するであろう短期決戦では、いつものメンタルを保つことができずパフォーマンスも安定しないものです。
そんなメンタルの中で、いつもと異なる戦い方や奇策を採用してしまうと、より上手くいかなくなってしまいます。
確かに相手を出し抜くためにも、いつもとは異なる戦術や奇策というのは重要ですが、まずいつものメンタルを取り戻すためにも、普段と同じ戦い方を意識するようにしましょう。
ワンプレーに集中する
短期決戦ではいつもよりもさらにワンプレーに集中するというのが重要です。
1回のミスを取り返すというのがかなり難しい短期決戦では、ワンプレーの重みというのがいつもよりも重要度を増します。
どれだけミスをせずにプレーをすることができるかによって、勝利が近づいてくるというのも過言ではありません。
ワンプレーに集中することができるように、普段から集中の切り替えができるルーティンを作っておくなど、様々な準備をしておくのがおすすめです。
トップアスリートから学ぶ短期決戦の心構えや極意
ここからは実際に短期決戦を戦う上での心構えや極意について、トップアスリートの具体的な例を紹介していきます。
短期決戦は1から積み上げる 福岡ソフトバンクホークス 内川聖一選手
常勝軍団福岡ソフトバンクホークスの一員として、何度も日本一に輝いた内川聖一選手は、短期決戦は「また1から積み上げる必要がある」と語っています。
シーズンや練習とは異なり、短期決戦というのはまったく異なる空間であるため、今までの成は関係ないそうです。
そのためどれだけ早く1から積み上げることができるかによって、短期決戦の勝敗は決まると内川選手は語っています。
現実的な戦い方が重要 元サッカー日本代表 岡田武史監督
サッカー日本代表をワールドカップベスト16と、過去最高の記録に導いた岡田武史監督は「現実的な戦い方が重要」と語っています。
岡田監督は就任当初から、日本が世界と渡り合うために攻撃的なサッカーを掲げてチーム作りを行なっていました。
しかしいざ本戦直前になり相手国が決まると、現状を冷静に分析し勝つために「守備的」な戦い方にシフトしました。
長い時間をかけて攻撃的なチームを作ろうとしてきたにも関わらず、現在の戦力を冷静に分析し現実的に最適の戦い方を採用したのです。
実際にこういった地に足をつけた現実的な戦い方をすることによって、日本サッカーの中でも最高成績であるベスト16へとたどり着くことができたといえるでしょう。
このように現状をしっかりと分析し、その段階でできる現実的な戦い方をするというのも、短期決戦を制する上では非常に重要になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
トップアスリートたちも実践している短期決戦の戦い方をまとめると以下の通りです。
- 現段階でできる現実的な戦い方を行なう
- 普段と同じ戦い方を意識する
- ワンプレーにさらに集中する
短期決戦だからといって、いつもと異なる奇策などに頼っていては勝利を掴むことはできません。
いつもの戦い方の延長と考え、どれだけ現実的な戦い方を集中してできるかというのが、短期決戦においては重要になります。
みなさんも短期決戦の試合に望む際には、今回紹介した心得や極意を頭の片隅に入れておき、勝利をつかむために最善の戦い方に取り組んで下さいね!