スポーツ心理学の分野が発達したことによって、どういったメンタルの人が競技で成功を掴んでいるかというのが判明しつつあります。
もちろん全ての人に当てはまるというわけではありませんが、成功しているアスリートにはメンタル面で不自然なほど共通している点があるのも事実です。
そこで今回の記事では、アスリートの中でも特に成功しているといえる「オリンピックメダリスト」がどのようなメンタルで成功を掴んでいるのか、その特徴について詳しく解説していきます。
オリンピックメダリストに共通する成功するためのメンタルとは?
元北米応用スポーツ心理学会会長で数々のオリンピック選手の心理コンサルタントをしていたグールド博士は、オリンピックメダリストのメンタルにはいくつか共通しているメンタルがあると語っています。
どういったメンタル面の特徴があるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
どのような状態でも身体が動く状態まで仕上げる
極度の緊張が襲うオリンピックという場では、身体がいつもよりも動かないというのは容易に想像できる事態です。
そういった状態にも関わらず結果を出しているアスリートの多くは、身体が勝手に動く状態にまで仕上げていたとグールド博士は語っています。
あたかもマニュアル操縦している戦闘機を、重力がかかる状態でも正常に動くようオートマチックへ移行するように、アスリートも勝手に身体が動く状態まで仕上げる必要があるのでしょう。
膨大な練習と経験によって、極度の緊張化でも動くことのできるメンタルを有している人が、結果を残すことができるのではないでしょうか?
必ずしも緊張に打ち勝つ必要は無く、緊張状態で動くことのできる身体とメンタルを作り上げるのが重要だということです。
外部的なモチベーションにとらわれすぎない
オリンピックアスリートともなると、メダルを獲得することで得られる金銭的な報酬や、多くの人から褒めたたえられることで自己承認欲求がかなり満たされます。
もっともあくまでもこれは人間外部から得られるモチベーションであり、これにこだわりすぎてしまうと良い結果を出すことはできないそうです。
頭の中がこういった外部のモチベーションでいっぱいになってしまい、パフォーマンスを発揮できなくなるという結果に陥ってしまうからでしょう。
こういったことを避けるためには、外部ではなく内部的なモチベーションに集中するのがおすすめです。
例えばオリンピックアスリートの中には、メダルにこだわるひとはもちろんのこと、自分できる最大限のパフォーマンスを発揮し多くの人に見てもらうことに主眼を置いている人もいます。
こういった人は内部的なモチベーションに突き動かされており、ある程度自分でコントロールすることができる欲求でもあります。
そのため外部のモチベーションに基づいて競技をするよりも、パフォーマンスに集中して結果を出すことができるのです。
ポジティブな考えを持つ
結果を出すオリンピックアスリートの特徴として、楽観主義ともいえるほどポジティブな考えを持っているという点が挙げられます。
やはりパフォーマンスをする上で、どういった結果を出すことができるのかポジティブにイメージをするというのは非常に重要です。
自分のパフォーマンスの理想系をイメージして競技にのぞむことによって、モチベーションアップにもつながり、より成功に近づく事ができます。
ネガティブな想像しかできない場合、それはストレスとなり精神に負担がかかってしまうので、どうしても良い結果を出しにくいのが現実です。
どれだけポジティブな考えを持って、競技に望むことができるのかというのもトップアスリートの成功を左右することになります。
コンディション調整能力
世界最高峰の舞台でもあるオリンピックに出場する選手にとっては、激しい練習をするというのは当たり前のことです。
しかしどれだけ練習をこなしたとしても、世界一を争う舞台であるオリンピックでは、満足することができず練習をやりすぎてしまいオーバーワークになってしまいます。
不安な感情を打ち消すために練習を行い続けて、最終的にケガなどのトラブルを抱えてしまうアスリートも少なくありません。
どれだけ本番に向けて、最高のコンディションをもっていくことができるか、不安に打ち勝ち計画を進める強いメンタルというのも、結果を出すためには重要であるとグールド博士は述べています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はオリンピックメダリストに共通しているメンタル面での特徴について、詳しく解説してきました。
トップアスリートはメンタル面でも多くの共通点があり、このメンタルを取得することができるかで結果が左右されます。
今回紹介した内容を参考にして、本番に強いアスリートとなり最高の結果を勝ち取って下さい。