開催中の東京オリンピック・パラリンピック。
そんなオリンピック関連のニュースで度々登場する「オリンピック組織委員会」って一体どんな組織なのでしょうか。
今回はオリンピックの準備や運営において重要な役割を担うオリンピック組織委員会について解説します。
オリンピック組織委員会とは?
オリンピック組織委員会とは、オリンピックの準備や運営を監督するための組織です。
競技運営だけでなく、ボランティアの募集や関連自治体との調整、スポンサー企業との連携、メディア戦略など、多様なステークホルダーと共にオリンピック開催を成功に導くため、中心となって活動を行っていきます。
東京オリンピック・パラリンピックにおいては、2014年に組織が発足されています。
オリンピック組織委員会の構成員
オリンピック組織委員会はどのような組織編成となっているのか詳しく見ていきましょう。
①評議員・役員・顧問会議
組織のトップに立ち中心となって束ねていく構成員は以下の編成になっています。
【評議員】
- 川淵 三郎
- 遠山 敦子
- 木村 興治
- 福田 富昭
- 梶原 洋
- 武市 敬
【役員】
- 御手洗 冨士夫:名誉会長
- 橋本 聖子:会長
- 武藤 敏郎:専務理事
- 秋元 康:理事
- 麻生 泰:理事
- 王 貞治:理事
【顧問会議】
- 安倍晋三:名誉最高顧問
- 菅 義偉:最高顧問/議長
- 大島 理森:最高顧問
- 山東 昭子:最高顧問
- 麻生 太郎:特別顧問など
組織のトップに位置するメンバーではありますが、意外にもバラエティに富んでいることがわかります。
また、失言スキャンダルによって会長が森喜朗から橋本聖子に代わっています。
専門委員会
アスリートやまちづくり、文化・教育といった各専門分野で活動をする委員会は下記のようになっています。
- 高橋 尚子:アスリート委員長
- 小宮山 宏:街づくり・持続可能性委員長
- 青柳 正規:文化・教育委員長
- 大田 弘子:経済・テクノロジー委員長
- 日枝 久:メディア委員長
スポーツ界・経済界・メディア界など、さまざまな人員によって各専門委員会が構成されています。
その他委員会・グループ
上記の2つには該当しない委員会や各種グループの構成は以下のようになっています。
【テクノロジー諮問委員会】
- 國領 二郎(委員長)
- 森川 博之
- 梅澤 高明
- 桑津 浩太郎
- 宮地 秀敏
- 高橋 利枝
【ブランドアドバイザリーグループ】
- 生駒 芳子
- 石井 リーサ 明理
- 垣内 俊哉
- 官浪 辰夫
- 杉山 愛
- 田口 亜希
- 長澤 忠徳
- 宮田 亮平
【共同実施事業管理委員会】
- 多羅尾 光睦(委員長)
- 山本 隆など
オリンピック委員会との違いは?
ニュースなどを見ていると「オリンピック組織委員会」と「日本オリンピック委員会」という、似たような名前の組織が登場します。
同じものとして理解している人も多いかもしれませんが、簡単な区別としては以下のようになっています。
- オリンピック組織委員会:期間限定、オリンピック開催のための組織
- 日本オリンピック委員会:常設、IOCに加盟
オリンピック組織委員会は、オリンピックの準備や運営といった開催に関わる事務などを行うために期間限定で編成された組織で、大会終了後に解散される一時的な組織です。
一方、日本オリンピック委員会は常設の組織でIOCに加盟して、オリンピック関連の事業を行っていく組織になります。
テレビのニュースなどを見る際は「オリンピック組織委員会」なのか「日本オリンピック委員会」なのかをキチンとチェックしてみてください。
まとめ
オリンピック組織委員会について解説していきました。
東京オリンピック・パラリンピックが開催されるまで連日ニュースで登場する言葉でもあるため、どのような組織なのか理解しておくといいでしょう。