アスリートにとって日々の練習や、大事な試合で使う道具というのは並々ならないこだわりがあるという方も多いかもしれません。
野球で有名な新庄選手は、初めてもらった給料で購入したグローブに限界がきたから現役を引退したというほど、道具を大事にしている選手でした。
このように道具を大事にして現役生活を送っている人も多いのではないでしょうか。
しかし時には道具を見直すことも重要です。
伸び悩んでいる時に、道具を変えてみると思った以上にパフォーマンスが伸び、壁を越えることができることもあります。
そこで今回の記事では、道具を見直すことの重要性について詳しく解説していくので、是非最後までお付き合い下さい。
アスリートが使用する道具の進歩は日々進んでいる
なぜ道具を見直すことが重要なのかというと、近年アスリーとが使用するような競技用の道具は目覚しい進歩を遂げているからです。
そこで、道具の進歩に関する具体例をまず見ていきましょう。
マラソン・駅伝を席巻 話題になった厚底シューズ
最近で道具がスポーツの記録に大きく影響を与えた例としてまず挙げられるのが、マラソン・駅伝における厚底シューズの利用なのではないでしょうか。
厚底シューズを利用した選手が、軒並み様々な記録を更新して、日本男子マラソンの日本記録なども更新されるなど、様々な影響がありました。
厚底シューズを使用したことにより、世界トップパフォーマンス100というランキングの中にも数多くの日本人選手がランクインするなど、一般の人々に対してまで大きく印象を与えた道具の良い例です。
屈辱の敗戦からWカップ優勝 ドイツサッカーに革命をおこしたテクノロジー
これは少し道具とは異なるものかもしれませんが、良い例なので紹介します。
ドイツはサッカー大国とも知られていますが、2006年にホストとして挑んだワールドカップで不甲斐ない結果に終わってしまいました。
そういった結果を踏まえて、国全体でサッカーの改善に取り組み、様々な道具やテクノロジーを導入したのです。
具体的には、全ての選手の動きを捉えることができるカメラを導入し、かつ一人一人の選手がどのように動いているか計測できるよう様々な最新テクノノロジーを駆使した機械を導入。
徹底的に道具を駆使して、チーム全体のパフォーマンスを改善することに着手しました。
その結果、様々な側面から選手のパフォーマンスに関する「数字=データ」が改善され、2回目のワールドカップでは優勝という最高の結果を手に入れることができたのです。
データを得るために使った最新機器やカメラ、そういったもので得たデータも、考え方を変えてみれば「道具」であり、道具をうまく活用し結果を出すことができた良い具体例といえるでしょう。
使用禁止までに発展 水泳を変えたレーザーレーサー
2008年に行なわれた北京オリンピックでは、水泳競技に革命が起きていました。
水の抵抗を限界までなくすレーザーレーサーという水着が利用されたことにより、様々な記録が塗り替えられたためです。
トップクラスの選手がこぞってレーザーレーサーを使ったことにより、最終的には使用を禁止されるまでに至ったこの水着は、競技に道具がどれだけ影響を与えるかということをまざまざ見せつけた具体例になります。
アスリートが伸びるためには道具へのこだわりも捨てるのが重要
日本では若い年代から、道具を大事にということがよく指導されています。
しかしこれはあくまでも教育的な側面からの指導であり、アスリートとして生き残るためには、最新の優れた道具を使い続ける必要があるでしょう。
道具を大切にと教えられてきたことから、一つの道具を使い続けるという人も少なくありませんが、道具が足を引っ張ってしまっている可能性もあります。
上記でも紹介してきたように、現在の道具の進化というのはすさまじく記録に影響を大きく与えるという場合も多々あることは忘れないでください。
もし道具にこだわりのあるという人は、その道具と現在の最先端のものを比較してみましょう。
記録に直結して影響しそうな優れた道具が出ている場合は、あえて道具を変えることにより現状を打破して、大きく伸びる可能性があることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
道具が記録に与える重要性とともに、こだわりを捨てて新しい道具を使うことが、現状の停滞を打破する可能性を秘めていることについて解説してきました。
勿論道具にこだわりを持つというのは、悪いことではありません。
もっとも道具が記録に多大な影響を与えることを絶対に忘れず、こだわりを捨てることで一気に伸びる可能性もあるということは頭に入れておきましょう。